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やっと再開。そして味岡伸太郎展 「宇連川より」。 [展覧会]

ブログのアクシデントで、
一度、ブログが閉鎖されてしまうと、
なかなか、気持ちとパワーがよみがえらず、
長い長い、サボタージュが続いたが、
やっと再開。

さて、
旧鳳来町湯谷温泉にほど近い「田ノ島」に
アトリエならぬ小屋をかまえて4年になる。
その小屋の前を宇連川が流れている。
東三河の水瓶として造られた「宇連ダムと鳳来湖」はその上流にある。
「鳳来湖」は渇水期にはしばしば干上がり、
2013年8月には、とうとう貯水量が1%を切った。

湖底には、かつてあった建造物の一部や、
建設時に伐採されたであろう大量の切り株が姿を現し、

渇水鳳来湖.jpg

設楽の火山活動の終末期に形成された岩脈も全貌を見せ、

岩脈.jpg

それに遮られたかのような巨大な岩から
流れ落ちる「穴滝」の滝壺は深い緑を蓄えていた。

鳳来湖穴滝.jpg

20年以上、「土」を使った作品を制作してきたが、
自然をテーマとしているのではない。

水に恵まれた日本では、土は露出しても、
まもなく緑が傷跡を隠すかのように覆ってしまう。
土がその姿を露に見せるのは、
事の大小を問わず自然が破壊された時なのである。

鳳来湖も満面に水をたたえているときには、
人造湖といえど、自然の美しさを見せている。
それが一端渇水となれば、
普段は隠されているダム湖の素顔が姿を現す。
荒涼とした光景とも言えるが、これもまた自然であり、
偽善の臭いがする人造湖よりは真実であるだけ美しいと言えなくもない。

露呈した、谷底に降り、
幾種類かの土を採取し、流木を手にし、鳳来湖を後にした。

宇連川1*.jpg

味岡伸太郎展

「宇連川より」

ギャラリー サンセリテ
2013年10月26日(土)-11月17日(火)

オープニングパーティ &
アーティストトーク「アートと自然」
聞き手 豊橋市美術博物館学芸員 細田樹里
10月26日(土)午後6時より

毎回、個展のオープニングには
一人で勝手な話をしてきたが、
今回は豊橋市美術博物館の学芸員 細田樹里さんが
聞き手を務めていただけるとのこと。
何を聞かれるのか、
一人のときとは違う話の展開になるはずで
楽しみである。

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