今日の出会い[3] [顔]

最近、よく歩くようになった。
片道1時間程度は平気で歩くようになった。

すると、
これまで見えていなかった景色が
新鮮に感じられてきた。

しばらく離れていたカメラを
手にもって歩くようにもなった。

当然、シャッターを押す機会も増えてくる。
最近はなにもかもが顔にみえてしかたがないことは
すでに書いたが
先週の週末も幾つかの出会いがあった。

最初は側溝の蓋

顔 花田2014.6.2.jpg

拾い物を探して
足下ばかりみているようだが
次も下水の蓋
うまい具合に片目に石がはまっていた
やらせも平気だがこれは違う

駅前大通小道.jpg

梅雨の雨上がりのコンクリートブロックの塀
風抜きの松の形が福笑いのようでもあり
少し不気味でもある
少しは前を向いて歩けるようになったか

塀松.jpg

最後は錆びて朽ちてしまった
スコップの柄

顔 スコップ柄.jpg

どうしても足下を見て
マチエールにこだわってしまうのは
作家の性か
それとも貧乏性か
たいして新しいことでもないが
飽きるまで続けます


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今日の出会い[2] [顔]

最近、何もかもが顔に見えてしかたがない。

そう43号」が発刊した。
インクの匂いがする誌面を眺めていると
またもや顔が現れた。

106頁の「野草料理・青みず」の
青みずの葉先と茎のお浸し
撮影したときも、レイアウトしているときも
そんなことには気づかなかったのに
一旦そう見えると
そうとしか見えなくなってしまって
やっかいなものだ。

野草 顔.jpg

この器は長辺40cmはある大皿。
手で延ばした粘土に
鋸の刃の切れ端で十字をいれたもの
その縦線が鼻筋に見える。
その上、
振りかけた鰹節が目玉に見えてしまうのだ。

しかし、確認しておこう。
この写真は野草料理のためで
間違っても顔ではない。

念のため、ゲーテ高橋さんの
野草料理の人相図ならぬ
「青みずの葉先と茎のお浸し」の
解説を記しておこう。

湯谷田ノ島の川原の草むらの中で、隠れるように生えていた青みずは、平地の植林の北側の淵や、湿気の多い溝のふちに群がって生える一年草。
 茎は根元の方から丁寧に皮をむき、二、三センチに折る。サッと洗い、少々の塩を入れ、茹でて水にさらすと見事な翡翠色になる。水切り後、器に盛り、薄味のだし汁で味付けし、鰹節を天盛りにする。シャキシャキとした食感と青みずの淡い旨味が、口の中に広がる。
 葉はきれいな緑色で見るからに美味しそうだ。葉のみを摘み、水洗い後サッと茹でて水にさらし、灰汁を抜く、軽く水を切り、ザク切りにし器に盛る。薄味のだし汁をかけ、鰹節を天盛りにする。歯ごたえのある食感が心地良い。
 なお、今回食した青みずとは別に、アオミズと呼ばれる山菜があるが、こちらの和名は「山時ほこり」。茎の上半身が一方に傾く。
 青みずも、大きさ、葉の様子はミズナに似ているが、葉は亀の甲状で、ずっと巾が広い。茎は一方に傾くことはなく、全体に緑色で、太く水っぽい。


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今日の出会い [顔]

長い間放置されていたのが原因なのだろう。
湯谷の家で数本の木に腐れが入っていた。
しかたなく、切り倒すことにした。
その切り株を見たとき
大原美術館の
ジャン・フォートリエ「人質」の横顔を思い出した。

顔 湯谷.jpg

たしか、「人質」の連作は
第二次大戦中のパリ占領下のドイツ軍に捕らえられた
レジスタンスの悲惨な姿を描いたものだった。

腐れかかった切り株は
どれも悲しそうな表情で
こちらを見つめてくる。

顔 湯谷2.jpg

原発再稼働のほんとの理由は
将来の核武装の技術保持のためという
記事を最近読んだ。
ありそうな話で怖い話だ。



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