個展を終え  [アート]

2014年のサンセリテの個展が
終了した
いつももことだが
市内の客は少なく
市街の方が多い。

それでも有り難いことに
最終日も京都を始めとした
遠来の友との間で話がはずんだ

そのことを考えると
豊橋以外での発表も考えなくてはと
思ってはいるのだが
他では得難い
サンセリテの会場の広さと
空間の質を考えると
決断がにぶってしまう。

それがため、この20数年
毎年一回、サンセリテでの
新作の発表をつづけてきた。

今回の個展でも
海外に長く滞在し
海外のギャラリーでの発表経験の多い作家は
一様に
日本のギャラリーの狭さと
作家のアトリエの小ささを
憂いていた。

日常、活動する空間の大きさは
必ず、日本の作品に影響する
日本のギャラリー空間の貧困さは
日本の現代美術の弱さと無関係ではない。

40年ほど前のことだが
ニューヨークの
グッゲンハイム美術館で
シャピロの彫刻を見た。

美術館の広い空間に
高さも左右も1mほど
ボリュームもさほどでもない彫刻が一点
美術館の広い空間に対して
常識では小さすぎるサイズなのだが
圧倒的な存在感だった。

これこそが
彫刻と空間の関係であり
彫刻の存在感の本質だと
迫ってきた。

しかし、その感覚は
海外の広いギャラリー空間や
アトリエ空間なくしては
会得できないのだとも思った。

あのシャピロの彫刻は
日本のギャラリー空間におかれれば
空間に対して
調和するサイズとなり

あの小さな彫刻が
大きな空間に置かれることで創り出される
存在感は生まれない。

狭い日本のギャラリー空間での発表は
消化不良、燃焼不足を
おこしてしまいがちとなる。

さて、
会期もあと数時間となるころ
訪れた方が
フェイスブックに
嬉しい投稿をしていると
その[友達]から知らされた。

社本01.jpg

個展が終了したばかりなのだが
心と体はすでに
来年の陶磁美術館の「愛知ノート」の
制作に向かっている。

久しぶりに
膨大な作業量の仕事を
楽しんでいる。
それも年内には
搬入しなくてなならない。



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